明けて初日、実家に帰郷し年末に亡くなった柴犬の供養をする。
亡くなる前日まで普通に歩いていたそうだ。
十五年余りの永い生涯、庭をかけずり回っている姿が今でも瞼に焼き付いている。
両親がどこかの墓地に永代供養したらしいが、そんな人間じみた供養よりも昔僕が実家に居たときに散歩コースにしていた裏山に埋めてあげたいと思った。(地主さんには申し訳ないけど・・・。)
毎夕の散歩時にはそこで手綱を外し、僕はサッカーの練習をし、彼は茂みをかき分け泥だらけで木陰から顔の覗かせていたものだ。でももう居ない。