吉祥寺の啓文堂書店にて『ブレヒト詩集』(みずず書房)の新装版を購入いたしました。
こちらに収められている詩の中の一つ“子供の十字軍”をあらためて読んでみたかった次第です。
戦中ポーランド、家を焼かれ逐われた子供たちは「平和の地」をめざして行進を始めます、最後に一匹の犬に望みを託し五十五の小さな生命は・・・・・。なんとも儚げでいて幻想的なお話でございます。絵本で読むより詩だけの方が素敵と存じます。
このほかにも“死んだ兵隊の伝説”など19編の詩が収められておりますので、これから居酒屋で拝読しようかと存じます。
常日頃からみすず書房の意匠には書体の使い方や挿図の置き方などに一貫性があり退かぬポリシーを感じておりますが、今回は啓文堂書店のカバーをかけさせて頂きました。こればかりはすれっからしの貧乏性が横顔を覗かせてしまう瞬間でございますが「頂けるモノは頂いておこう」精神がそうさせてしまう様です。
回る寿司屋のお茶と生姜、そのお値段ゼロ円也、これをバクバク頂戴するのが貧しい日常を愉しむコツでございます。