中古住宅、中古物件を探すにあたり、私なりにこだわった条件をメモしておきます。
購入後、簡単なリフォーム(屋根、壁塗り等)をし何年も住むことを前提にした私なりの考え方です。
購入時はもちろんのこと、築年数に伴うメンテナンス(ランニングコスト)も考慮しています。
中古住宅、中古物件の条件
土地について
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住宅がドンツキ(道路の突き当たり、行き止まり)でない事
または普段から住民以外の人の流れもある事、“明らかに”住民しか通らないであろう道沿いの土地はNGということです。
人の流れがあれば、地域単位(町内/丁目単位のレベルでも)「見られている」という意識が高まる気がします。防犯上の問題もあります。人が流れている所で泥棒に入ろうとは中々思わないでしょう。人通りがあると「覗かれる」問題はありますが、これが所謂「人の目」というものだと思っています。
反面、ドンツキは静かであったり、子どもが公道で遊べる(賛否ありますが)など良い面も沢山ありますので、これは個人主観によるものです。 -
住宅へのアプローチに私道が無い事
基本的に私道の管理は個人で行う事になるので、長い目で見ればメンテナンス費がかかります。また私道をいくつかの住民で管理しているパターンもあり(クルドサックなどで多く見られます)しっかりと公団なりが管理していなければ、老朽化マンション補修工事のようにややこしい話になることが懸念されます。
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幅員6メートル以上の公道に面している事
「接道義務」というのがあります。都市計画区域内で建物を建てる場合、原則として建築基準法で定められた幅員(幅)4メートル以上の道路に2メートル以上接した土地でなければならない、という法律です。火災や地震などの災害が起きたときの避難経路、消防車や救急車が通れる経路の確保が目的な為、一部区域では幅員6メートル以上が必要となるようです。幅4メートル以下でもセットバックでなんとかなる場合もありますが、はじめから「幅員(道幅)6メートルであること」を意識しておけば余計な事を考えずに済む、という判断です。
(龍ケ崎ニュータウン近辺を探している時は、殆どが幅6メートルなのであまり意識しませんでしたが、他で探した地域では幅4メートル以下も多くありました。)
建物・家屋自体について
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1996年5月以降に建築されている家屋であること
1996年(平成8年)耐震改修促進法、または2000年(平成12年)6月の「建築基準法及び同施行令改正」(木造住宅に厳格な基準が設けられた)
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大手ハウスメーカーで建てられた家屋であること
もし私が「新築でデザインのこった家を建てたい!」と思っていたら確実に地域密着型の工務店さんにお願いすると思います。しかし、中古物件となると話が変わってくるものです。
土地の図面や設計図書(建物図面と仕様書のセット)また参照資料や確認申請書など、加えて他の設計図類(配置図・平面図・立面図・断面図・平面詳細図・矩計図・基礎伏図・床伏図・設備図・壁量計算書・軸組図・展開図)が全てが揃っていることは稀ではありますが、工務店直受けよりも比較的明確に揃えてある、という事が挙げられます。
これらの資料を売り主さんが紛失してしまっては元も子もないのですが、、、そういった場合でもともすれば建築時の資料が施工会社にも履歴として残っている可能性が高いのでは、と。
工務店さんにも記録が残っているとは思いますが、確率的な問題です。また絶対的な信頼という意味で(金銭的責任範囲という意味でも)大手ハウスメーカーの方が何かと安心だと思います。
また、ハウスメーカーであれば建材は同じものが大量生産されているため、何かの際に品質が安定して手に入る(交換できる)ことも挙げられます。
特に中古住宅の場合は、比較的家全体のデザインや設備にこだわりが無い方が多いと思いますので、これも一つの目安になるような気がしています。
建物周辺について
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擁壁(ようへき)が無い事 = 平地である事
擁壁は私道同様に一定周期でメンテナンスをしなければなりません。 数年前の話になりますが、国立駅南側で「擁壁」がある物件を内見しました。駅まで15分、桜並木を通って国立駅に至る中々よい場所でした。仲介物件だったため不動産屋経由で売り主さんが以前見積りした話を伺うと “300万程度が必要” になるとのことでした。これは値段交渉の際に有利に働くことも多いのですが、工事の費用よりも前後に工事に立ち会ったり、近隣への配慮などなど…面倒なことがテンコ盛りであることは間違いありません。そのまま放置してもしばらくは住めるとは思いますが、万一崩れて歩行者に直撃した、などが有れば大問題です。老朽化した擁壁は非常に危険なのです。
また、擁壁の上に家屋がある場合、老後階段がつらくなる気がします。反面、車庫にシャッターつけて、ガレージ的に使える物件も多いのでメリットにもなりますが。 - 井戸を掘っていない事(新旧井戸問わず)
- 土地全体が高いブロック塀で囲われていない事(2~4段程度のブロック塀の上にフェンスを設置するのは許容範囲)